2005年02月16日

連勝馬券の期待値

 馬券で勝つためには、期待値の高い馬や買い目を見つける必要があるわけですが、そのためには多くの人と同じようなデータを利用したり考え方をしていると、最終的には控除率の呪縛から逃れることは出来ません。TARGET等の競馬データベースソフトを利用すれば、自らデータを分析し、コースや血統、馬主や騎手、調教師等、独自のデータを多数見つけることが出来るかもしれません。しかし、その中でも有効なものはやがて多くの人に知れ渡ることになり、結果的に期待値は低下してしまうのもこの方法の常で、常に新しいデータを見つけていく必要もあります。

 しかし、多くの人に知れ渡っているようなデータだけでも、それをちょっと捻っただけで期待値を高めることが出来る場合もあります。毎回100%なんていうデータはもちろんありませんし、競馬は全てがデータ通りに決まるわけではありません。また、それらのデータは基本的には適性を見ている場合が多く、例えば能力でその適性部分を凌駕していれば、その条件に合わない馬でも通用する場合があるという点等を考慮すれば、データ的に手を出しにくいと判断した馬でも実力上位と見れば買えるケースもあるわけです。ですが、実力上位だからと言って簡単に買うだけでは期待値は上がりません。ではどうするかというと、データでの予想の裏を行くことで買いづらい馬券を購入して期待値を上げようということです。

 馬券の売り上げのほとんどは連勝馬券という2頭や3頭の馬の組合せの馬券が占めています。ある有名なデータを生かした馬券を想定すると、データに合って実力もあるような馬からの馬券であれば、その相手としてもデータに合う馬が選ばれる可能性が高くなります。しかし、前述のように全でがデータで決まるとは限りません。もちろんデータ的に有利な馬を買うのが筋だとは思いますが、そのデータが有名であればあるほど、その馬からの連勝馬券内のシェアは偏るかもしれません。しかし、もともと軸としていた馬がデータ的にマッチしていれば、連勝全体の期待値も高いはずですから、その中での偏りはむしろ被った側の期待値を下げている可能性もあります。ですので、このような場合は、データに見合わなくても通用しそうな馬を合えて選択することで連勝馬券としての期待値が上がる可能性はあります。注意すべき点は、連勝の片方はデータ的にマッチしていることと、他方は実力的または他の要素で買える馬であることです。

 まあこの説明は少し極端とも言えますが、有名なデータが生かされるような条件ではそのような傾向が出る可能性は間違いなくあります。例えば、同じ顔ぶれで戦うことが多いG1では、距離や場所が変わることで嫌われる馬のパターンはだいたい決まっています。しかし結果的に嫌われた馬でも実力があれば通用することは多く、実力上位馬同士の組合せなのに意外と高配当になるというケースも多いわけで、このようなケースでは、片方の馬が買いづらいというパターンが多いはずです。


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