久根崎透の週刊競馬

　ディープインパクト、その実力が本物かどうかを別としても、この馬が展開のキーを握っていることは間違いありません。実力を信じていれば、武豊は外からマクって早目先頭という戦法の可能性が高いかと思います。また、前にいる馬も４角で並ばれるようでは勝ち目は無いでしょうし、後ろから同時に仕掛けても差せるとは思えないでしょう。だとすれば、前は早目に、後ろは遅めの仕掛けになることが予想できます。また、ディープインパクトの強さが本物で、武豊が早目に仕掛ければ、前に行った馬は潰されて総崩れになる可能性も高いかと思います。馬券圏内に入る馬に問われる資質を考えれば、先行馬はスタミナ、後方の馬は瞬発力ということになります。また、自在性の有るジリ脚なんてのも良いかもしれません。

　ディープインパクトの強さが本物ではなかったり、あるいは何らかの理由で力を発揮できない場合でも、他馬の騎手はディープインパクトが強いということを前提として乗る可能性が高いはずですから、基本的には前は早目のスパート、つまりロングスパートになる可能性は高いです。ですので、後ろの馬も単なる切れ味の良さではなく、長めに脚が使える必要があります。もちろん、ディープインパクトが大差をつけて勝つようなことがあれば、前は総崩れになりますので切れ味だけの馬も馬券圏内に来る可能性はありますが…。

　というわけで、今年はストーミーカフェが戦線離脱し、このレースでも大した逃げ馬がいませんので、近年のようにあまり速いペースにはならないという予想もありますが、今年はかなり厳しい競馬になるのではないかと思います。また、これは意味が有るデータなのかどうかわかりませんが、皐月賞は以外と大きい馬が来ていません。まあ多頭数の中山2000mですから、ある程度は器用さが要求されるのだと思います。

　ということで、上記、その他諸々含めまして、◎はディープインパクトで１着のみマーク。こちらは最強の法則本誌や日誌の方でも何度か書いていますが、武豊騎手は、特に１番人気のときは１着だけマークしておけば良いということで。データ的には、２〜３着にマークするくらいなら、４着以下を期待した方が良いことになっています。

　相手は、前に行くかどうかはもちろんスタートしてみないと分かりませんが、一応前組でマイネルレコルトとアドマイヤジャパン。その他後方あるいはジリ脚組として、ダンスインザモア、ローゼンクロイツ、トップガンジョーの計５頭を相手とします。相手５頭の２・３着付けフォーメーション20点で合成オッズは3.8倍といったところです。また、ディープインパクト不発のケースでは、前述のように４着以下を想定しますので、残り５頭でのフォーメーションになりますが、この場合は前組２頭を頭にした24点で、合成オッズは75倍もありまして、ほぼ全て10万馬券です。こちらを追加した44点でも合成オッズは3.6倍と微減ですし、折角の武豊のデータもありますので、こちらも加えてみます。

　それから、先週に引き続き最後に告白ですが、皐月賞もあまり得意ではなかったりします。早く東京が来ないかと待ち遠しい今日この頃です。