2006年06月06日

夏競馬に向けて

 さて、春競馬もあと1週、そして春のG1もあとは宝塚記念を残すのみですが、その春競馬から夏競馬への移行に関して、今年はいろいろとあります。

 POGでは、もういろいろなところで書かれていると思いますが、サンデーサイレンス産駒がいない世代が登場することになります。2歳・3歳限定戦や新馬戦にも強く、勝ち馬の多数を占めていたわけで、それが抜けた穴をどの種牡馬が埋めるのかが大変注目されます。これはPOGだけでなく、今後の予想にも影響が出てきますね。もちろん、古馬にはまだ多数のサンデーサイレンス産駒の活躍馬もいますので、全体から見れば、大きな影響はすぐには出ないかと思いますが、徐々に抜けることで、その影響は次第に出てくると思います。

 次はクラス移動ですね。先日も少し書きましたが、夏競馬から、クラス移動の元になる収得賞金額の計算方法が多少変更されます。この変更の意図は、レースに勝った場合は必ず昇級するというわかりやすいシステムを作るためとのことで、変更内容自体は大きくは無いのですが、それが与える影響は大きく、今後とても大きな変化が予想されます。ただ、変化は徐々に来ますので、簡単には表面化しないかもしれません。

 また、この部分でのターゲット内の変更も結構厄介でして、すでに対応は完了しているのですが、地方競馬等の勝ち上がりのケースもあり、実際のデータで多数のケースを確認しないと、もしかしたら見逃しているものがあるかもしれません。ただ、ターゲット内での収得賞金額の扱いはそれほど大きなものではなく、末端のデータですので、問題があったとしても、プログラム全体に与える影響はほとんどありませんのでご安心ください。基本的には、過去のレースにさかのぼった場合に、逆算で正確な金額を表示できるかどうかというだけの問題です。

 他には、競馬本体とは直接関係ありませんが、Data Labのデータで、各馬のデータとして、在厩しているかどうかというフラグが設定されるようになります。これは、その馬がJRAの施設内にいるかどうかがわかるというフラグです。まあ、細かいことはいろいろとあるようですが、例えば、POGであれば、入厩したということがわかるわけでして、いろいろと用途があるのかもしれません。現在、このデータをターゲット内でどのように対応するか最終的に検討中ですが、問題なければ対応版を近々公開いたします。


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夏競馬突入を前にクラス分けのルールが一部変更【RACING BOOK -競馬予想ブログ-】at 2007年06月14日 19:01