2012年09月07日

TARGET frontier Ver5.73b(テスト版)を公開しました

 テスト版のTARGET frontier JV Ver5.73b Rev000を公開しました。追加された機能は以下の太字の内容になります。バージョンアップする場合には、テスト版ですので、更新確認のテスト版のところでバージョンアップして下さい。また、半自動バージョンアップの場合には「573」です。

 細かい機能が多数追加されていますが、根幹部分に関する変更も何点かあり、こちらは見た目的にはほとんど変化が無いので気付かないケースが大半かもしれません。ただ、場合によっては使用に影響が出る可能性もありますので、テスト版としています。正式版はWindows8での動作を確認してからになるかと思います。それまでしばらくの間ははテスト版での更新になる可能性が高いです。

【拡張兄弟馬検索機能】
 まずは内部的に大きな変更で追加された機能として、拡張兄弟馬検索があります。これは、JRA-VANのデータでは、外国の繁殖牝馬が輸入された場合、繁殖牝馬としてのコード自体や名前の表記(英字からカタカナ)も変わってしまい、データ的には別の馬となってしまいます。しかも、この2つのデータを直接結ぶような項目は特に無く、簡単には同一馬とは認識できません。そして、海外で生まれた産駒と国内で生まれた産駒は兄弟でありながら母親が別の馬として扱われている関係上、簡単に兄弟馬と判定できません。

 本機能は、本来なら同一馬であるはずの、これらの異名・異コードの母馬を同一の母と自動的に認識して、兄弟馬を検索する機能です。環境設定の基本環境・全般でチェックが入っていると、各画面での兄弟馬検索機能等で、自動的に検索されるようになります。また、初期値はオンになっています。

 例としては、ディープインパクトの兄弟馬を検索した場合、通常は母馬の「ウインドインハーヘア」の産駒を検索しますが、これだけだと、「Wind in Her Hair」の産駒が検索されず、これまでは○外のレディブロンドが検索されませんでした。しかし、本機能でWind in Her Hairの産駒も自動的に検索されるようになりますので、兄弟馬としてレディブロンドも表示されるようになります(試す場合には年齢範囲に注意)。また、他では、ヴィクトワールピサの兄弟馬としてアサクサデンエン等も該当します。その他にも活躍馬に限定しなければ結構います。

 対応は、各画面での兄弟馬検索だけでなく、出馬表や馬データ検索、出馬表分析、産駒データ一覧等にある「主な兄弟馬」項目でも対応しており、本賞金額の平均値等にも反映されます。また、馬データ検索等からの兄弟馬一覧機能でも対応しています。ただ、本機能を利用しますと、単純に兄弟馬検索時の処理が増えますので、兄弟馬検索が遅いと感じるような場合で、この検索をそれほど有用と思われない場合には、オフにして下さい。処理速度が改善される可能性があります。

 本来ならあって当然の機能なのですが、同一馬であるはずの複数の繁殖牝馬のデータを直接結びつける項目が存在しないために、自動的に行うにはそれなりの処理が必要で、処理速度低下の懸念があり、中々実現できていませんでしたが、処理速度を上げる目処が立ちましたので今回対応したものです。該当馬をリストアップして対応する方法(検索の必要が無く処理時間の短縮が可能)も何度も検討してきましたが、データの欠落等とは違って、輸入による同一異コード馬データは今後も発生し続けることは間違いないので、リストのメンテナンスを考えればやはり自動的に判定すべきと判断して自動化を採用したものです。

【内部DPIの固定】
 続いて、機能といいことではなく重要な変更点として、WindowsのDPIの影響を受けないように変更しました。DPIとは、画面のサイズに対してのドットサイズの比率のことですが、Windowsではこちらを変更することで、例えば、高解像度の画面で多数の文字を表示するのか、それとも文字を大きくして、表示文字数を減らすのか等をWindowsの設定として指定できます。ただ、Windows7までは、機能としてはあったもののDPIを変更するということ自体があまり行われておらず、こちらで調べた限りでは、このDPIを変更した場合のWindowsの動作内容は少々いい加減で、パソコンのメーカーごとに違うケースもありました。ですが、近年では小型のサイズでも高解像度の画面が多数出てきていますので、特にWindows8以降ではDPIが結構頻繁に変更されるケースが考えられます。ですが、どのようになるのかは現時点では不明ですので、とりあえず動作を安定させるために、まずは影響を受けないようにしたものです。Windows内でのDPI変更の動作が安定したものになることが確認できれば、今後対応する可能性はあります。テスト版にしている理由はこの変更によるためです。

 この変更により、これまでWindowsの設定としてDPIを大きくしていたり、大きめのフォントを指定して利用していた場合、このバージョン以降のターゲットでは、文字等が基本的に小さく表示されることになります。表内の文字のサイズについては、メニューのオプションの表のフォントサイズでサイズを変更できますので、小さくなりすぎたような場合には、こちらで対応して下さい。ただし、このようなケースでは、ボタン等の他の一部の文字も小さくなってしまいますので、DPIとしてかなり大きな数値を指定していたような場合にはボタン自体も見づらくなってしまう可能性もありますのでご注意下さい。どうしても使いづらいという場合には、現状ではどうしようもありませんので、とりあえずはひとつ前のバージョンに戻してご利用下さい。また、今後は全体的になるか部分的になるかはわかりませんが、DPIの可変に対応する可能性はあります。また、現状でも特定の箇所のみ問題になるようなケースであれば、画面ごとに対応する可能性もありますのでメールでお知らせ下さい。前述のように、Windowsの違いだけでなく、機種の違いでも動作が違ってくるケースがありますので、単純に対応しただけでは全てをカバーすることは困難で、これは長い戦いになるかもしれません。

【マルチモニタに対応】
 こちらも利用していなければ何も気付かない改善になりますが、Windowsのマルチ画面に対応しました。マルチ画面とは、1台のパソコンに複数の画面を接続して利用する使い方のことですが、ターゲットでは、これまでは特に対応はしていませんでしたが、このバージョンからは、マルチ画面でもなるべく通常通りに動作するようにしたもので、ターゲット自体が多数の画面に分割された表示されるとか、特にマルチ画面専用の機能を用意したということではありませんので、対応というのは言い過ぎかもしれません。できるだけ正常に動作するようにしたというところです。ただ、マルチ画面で利用すると、Windowsのシステム自体の動作でも変な位置にダイアログウインドウを表示することもありますので、システム自体の問題も含めて完全に対応できているとは言えないかと思います。また、ターゲットの各画面はそれぞれがほぼ全て違う仕様で作られており、単純に未対応の箇所もあるかもしれませんので、見つけた場合にはメールでお知らせ下さい(毎回必ず異常になるケース等)。可能な限り対応いたします。ただ、マルチ画面といっても、単に左右に同じ画面を2台並べたものから、何台も並べたり、サイズがバラバラだったりと、様々な使い方があり、その全てで動作の検証ができるわけではありませんので、対応できないケースもあるかもしれません。こちらもお知らせしていただければ、可能な限り対応を検討いたします。


 根幹部分に関わる変更点はこんなところです。続いて、末端部分ではない機能の追加箇所をいくつか紹介いたします。

・出馬表レース選択画面で、木曜日提供のWIN5データの取得が可能(枠未確定時は対応レース明示のみ)
 →枠順確定データ取得直後から通常の利用が可能になります
・仮想5重勝オッズ(WIN5投票)画面で、データ有りで枠順確定前に開いたときに、WIN5の組み合せ総数を表示


 既にお気づきの方も多いかと思いますが、WIN5のデータが現在は木曜日の夜から提供されています。ただ、提供されていると言っても、レースの枠順が確定していなければ、目を作成したりすることもできませんので、実質的には対象レースの枠順が確定した直後から仮想5重勝オッズ(WIN5投票)画面でWIN5の目の作成が可能にるということです。これまでの馬券発売開始時点からと比べれば大分早くなっています。

 それ以前の動作としては、木曜日の夜以降にWIN5対象日の開催情報を更新すると、まずはWIN5の対象レースが明示されます。そして、仮想5重勝オッズ(WIN5投票)画面を開こうとすると、通常は未確定の段階では開けませんが、対象レースは確定していますので、5つのレースの頭数を掛け合わせた値であるWIN5の総組み合わせ数を表示するようにしています。

・生産者一覧、馬主一覧、調教師現役管理馬頭数一覧の各画面で、本年成績と生涯成績等の表示・ソート

 こちらは、メニューパネルからの生産者・馬主・調教師管理馬のボタンを押して表示される画面で追加された機能です。通常は各データごとの世代別やクラス所属別の頭数を一覧したり、その該当馬の一覧、一括戦歴等が可能ですが、こちらに本年成績と生涯成績のタブを追加し、それぞれ一覧・ソート等が可能になっています。これまでこれらのデータでは直接の賞金順のソート機能はありませんでしたが、可能になっています。ただ、馬主や生産者については、重複データがあるケースもあり、生涯成績については、正しいとは言えないものも多く、利用する上では注意してください。調教師は問題ないはずです。重複データについては、メニューの検索で確認できます。


・重賞スケジュール一覧で、勝馬名、騎手、調教師、種牡馬名、人気、頭数等の表示・ソートが可能
・重賞スケジュール一覧で、特別登録の表示が可能
・重賞スケジュール一覧で、芝ダート限定が可能


 メニューパネルの重賞ボタンを押して表示される年間重賞スケジュール画面に機能追加・改善したものです。大きな変更点としては、終わったレースに対しては、結果を表示するようにしています。勝ち馬名、騎手、調教師、種牡馬等のデータが表示されます。それぞれチェック状態の表示にも対応していますし、またソートも可能です。この画面は意外と知られていないかもしれませんが、上部の全年にチェックを入れると、2000年以降の全重賞データが一覧可能で、そのままレース名でソートすれば、レースごとに過去10年分以上の簡易結果が一覧できます(事実上同一レースのレース名の変化に影響されません)。上部に簡単な絞込みの機能もありますし、絞り込んでデータをレース検索で一覧することも可能ですので、この画面だけでも様々な使い方が可能です。


・レース検索の検索条件で、外部指数として対戦型マイニングに対応
・レース検索の検索条件で、1着賞金額(同着等不問)の範囲指定が可能
・レース検索で、各平均に、馬連、馬単等の配当を追加
・レース検索で、各平均に、選択範囲での集計結果を追加
・レース検索で、ワークデータを数値とみなして、数値範囲を指定してマークが可能
・レース検索で、ワーク1とワーク2を四則演算した結果の範囲を指定してマークが可能
・レース検索で、ワーク1とワーク2を数値で比較してマークが可能
・レース検索で、ワーク1に単勝シェアの標準偏差の読み込みが可能
・レース検索で、チェック馬コメント、チェック日、付加タイム、前走付加タイムの各項目を追加
・レース検索で、全コメタブにチェック馬コメント、チェック日、ワークデータ1、2を追加
・レース検索で、付加タイム、前走付加タイムの有無、範囲を指定してマークが可能
・レース検索で、前走時の着差を指定してマークが可能
・レース検索で、現時点での現役・抹消の騎手・調教師をマークが可能
・レース検索の集計画面で、4人気以下率、6人気以下率の項目を追加
・レース検索の前走着差別集計で、着差範囲の指定が可能
・レース検索の脚質別/前走脚質別集計で障害戦対応
・レース検索で、チェック馬のチェック日をレースの日に一括設定が可能


 以上はレース検索に関する追加機能ですね。細かいものがほとんどです。ワークデータ1と2を数値とみなして計算したり、比較したりすることも可能になりました。レース検索のレース一覧の表内を右クリックすることで、その項目を全てワークデータにコピーすることができますが、斤量をワーク1に、馬体重をワーク2にコピーして、その比率の範囲でデータをマークするということも可能です。もっとも斤量と馬体重の比については項目として既にありますので、これ自体は意味がありませんが、このような使い方が可能ということになります。

 以下はその他に追加された機能になります。

・オッズ画面の各作成タブで、マーク欄の右クリックで、カーソル以上・以下の一括マーク/マーククリアが可能
・馬券シミュレーションの条件指定で、対戦型マイニングに対応
・出馬表分析で、抽出馬の騎手・調教師・種牡馬の各一括戦歴が可能
・出馬表分析で、クリップボードからワークデータ1・2に読み込み
・出馬表分析で、全コメタブにワークデータ項目を追加
・出馬表で、レースデータ項目に暫定の馬場状態、天候を追加
・馬データ画面で、CSV形式出力の馬データエリア項目として、PCI別/場所別/距離別/距離範囲別の着度数を追加
・買い目画面で、的中している場合のそのエリアの期待値の背景色を黄色で表示
・馬データ検索の集計画面で年齢別(世代別)に対応
・馬データ検索で、カーソル以上・以下の削除が可能
・馬データ検索で、チェック馬のチェック日のn日後までの全レースの一覧が可能(レース検索)
・ターゲット本体の右下メッセージの右クリックで表フォントサイズの変更が可能
・WIN5データ画面で、2場・3場等の区分、馬場状態、天候、最低人気、最高人気の各項目を追加
・WIN5データ画面で、外部指数名、馬印名の表示
・成績画面で、騎手コメント、調教師コメントの各項目を追加


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