2004年11月05日
合成オッズ その2
前回に続いて、合成オッズの説明を、少し数学的な見地からもう少し。
馬券というのは、特定の券種の目を全て買えば必ず的中します。つまり、買えば買うほど的中率は上がり、最終的に全ての目を買えば的中率は100%になります。必ず馬券を的中させるなんてことは実はとても簡単なことなのです。ちまたにある競馬の必勝法や予想ソフト、予想サイトの宣伝でも高的中率をうたっているところも多いと思いますが、的中率は簡単に上げられるものですので、宣伝文句のトリックにはお気をつけ下さい。同様に、万馬券の的中例や的中数等も、現在では馬単、3連複、3連単で万馬券自体の発生率が高くなっていますので、数レースで全点買えば、いくらでも的中させることは可能です。もちろん、全点買わなくても、多点数を買うような仕組みになっていれば、それを続けるだけで、何レースも的中しますので、このような宣伝文句も同様に十分な吟味が必要です。もちろん、このように全ての目を買い続けていれば、トータルでは控除率分程度のマイナスになり、負債は膨らむ一方です。控除率が25%であれば、回収率は75%近辺に収束してしまうことを意味していますので、この購入方法にはむしろ必敗法と呼ぶべきものだと思います。
話が少し逸れてしまいましたが、では、買い過ぎないために、一体何点くらいまでであれば買っていいのかというと、実は簡単には回答できません。というのも、これは回答が難解だということではなく、点数という単位では購入量をはかることが出来ないからです。
購入量を点数で求められないという例は簡単です。例えば、馬単の1着付けを総流しした馬券は、基本的には単勝と同じ意味を持ちますので、例えば、16頭立てであれば、単勝1点は馬単の15点に相当するわけです。つまり、この時点でも点数だけで判断すると、1点=15点という矛盾した結果になってしまいます。逆に言えば、馬単を10点買っても単勝の1点買いよりも絞れていると言ってもいいケースもあるのです。1点より10点の方が絞れてる!?とは矛盾しているように見えますが、これはまさに馬券の購入量を点数では計れないという実例そのものなのです。
では、実際の購入量をどのようにして求めるのか、あるいはその目安となるものはなんなのかと言いますと、これがまさに合成オッズなのです。合成オッズの高低で馬券の購入量がわかり、「馬券を買い過ぎているのか」あるいは「買い目を絞れているのか」ということが判断できます。
馬券の各目には本来であれば、それぞれの的中する確率があります。しかし、その値は誰にもわかりません。ですが、馬券が発売されれば多数の購入者によって、それらの目の人気投票が行なわれ、それがオッズとして表れ、大衆の人気による推定確率がオッズから逆算できます。ひとつの目を買うということは、その確率に推定される的中率の目を買うということになります。同着が無いという前提であれば、各目が的中するという事象は同時に起こらないので、確率の加法定理が成立し、買い目を増やしていくということは、確率を加算して1に近づけていく行為になります。
この場合、加える確率の量や確率の総和の量は、その買い目の売り上げの比率、つまりシェアで考えるとわかりやすくなります。例えば、シェア10%(7.5倍)の買い目を5つ買えば、それはシェア50%(1.5倍)の目をひとつ買ったのと同じ確率、つまり推定的中率を得ることができるということです。もちろん各目のオッズはバラバラですので、こんな単純な計算式にはなりませんが、これはまさに合成オッズの計算方法であり、その加算したシェアから逆算されるのが合成オッズそのものなのです。つまり、合成オッズを見ると、自分が馬券全体の確率のどの程度まで買ってしまっているのかが簡単にわかります。合成オッズが1.5倍の場合は、50%のシェア相当分も購入していることになり、買い過ぎだということがわかるはずです。
この合成オッズですが、拙作のTARGETやBET Masterを利用すると、オッズが取得されていれば、買い目を入力しただけで自動的に算出されます。自力で計算することも不可能ではありませんが、オッズは変動しますし、なるべく締め切りに近い数値を利用したいという場合も多い思いますので、そのような場合に自力で計算していてはとても間に合わないと思います。暗算では少々計算しにくいものなので、可能であればこれらのソフトをご利用してみて下さい。特にBET Masterは、IPATが利用可能であれば、利用者登録をしなくても、つまりインストールしただけでも、オッズの取得や表示、買い目作成は全てのレースで可能ですので、合成オッズの確認等ももちろんできます。ただし、登録していない場合は、投票は東開催(東京・中山・福島・新潟)のレースのみに限定されますので御注意ください。
馬券というのは、特定の券種の目を全て買えば必ず的中します。つまり、買えば買うほど的中率は上がり、最終的に全ての目を買えば的中率は100%になります。必ず馬券を的中させるなんてことは実はとても簡単なことなのです。ちまたにある競馬の必勝法や予想ソフト、予想サイトの宣伝でも高的中率をうたっているところも多いと思いますが、的中率は簡単に上げられるものですので、宣伝文句のトリックにはお気をつけ下さい。同様に、万馬券の的中例や的中数等も、現在では馬単、3連複、3連単で万馬券自体の発生率が高くなっていますので、数レースで全点買えば、いくらでも的中させることは可能です。もちろん、全点買わなくても、多点数を買うような仕組みになっていれば、それを続けるだけで、何レースも的中しますので、このような宣伝文句も同様に十分な吟味が必要です。もちろん、このように全ての目を買い続けていれば、トータルでは控除率分程度のマイナスになり、負債は膨らむ一方です。控除率が25%であれば、回収率は75%近辺に収束してしまうことを意味していますので、この購入方法にはむしろ必敗法と呼ぶべきものだと思います。
話が少し逸れてしまいましたが、では、買い過ぎないために、一体何点くらいまでであれば買っていいのかというと、実は簡単には回答できません。というのも、これは回答が難解だということではなく、点数という単位では購入量をはかることが出来ないからです。
購入量を点数で求められないという例は簡単です。例えば、馬単の1着付けを総流しした馬券は、基本的には単勝と同じ意味を持ちますので、例えば、16頭立てであれば、単勝1点は馬単の15点に相当するわけです。つまり、この時点でも点数だけで判断すると、1点=15点という矛盾した結果になってしまいます。逆に言えば、馬単を10点買っても単勝の1点買いよりも絞れていると言ってもいいケースもあるのです。1点より10点の方が絞れてる!?とは矛盾しているように見えますが、これはまさに馬券の購入量を点数では計れないという実例そのものなのです。
では、実際の購入量をどのようにして求めるのか、あるいはその目安となるものはなんなのかと言いますと、これがまさに合成オッズなのです。合成オッズの高低で馬券の購入量がわかり、「馬券を買い過ぎているのか」あるいは「買い目を絞れているのか」ということが判断できます。
馬券の各目には本来であれば、それぞれの的中する確率があります。しかし、その値は誰にもわかりません。ですが、馬券が発売されれば多数の購入者によって、それらの目の人気投票が行なわれ、それがオッズとして表れ、大衆の人気による推定確率がオッズから逆算できます。ひとつの目を買うということは、その確率に推定される的中率の目を買うということになります。同着が無いという前提であれば、各目が的中するという事象は同時に起こらないので、確率の加法定理が成立し、買い目を増やしていくということは、確率を加算して1に近づけていく行為になります。
この場合、加える確率の量や確率の総和の量は、その買い目の売り上げの比率、つまりシェアで考えるとわかりやすくなります。例えば、シェア10%(7.5倍)の買い目を5つ買えば、それはシェア50%(1.5倍)の目をひとつ買ったのと同じ確率、つまり推定的中率を得ることができるということです。もちろん各目のオッズはバラバラですので、こんな単純な計算式にはなりませんが、これはまさに合成オッズの計算方法であり、その加算したシェアから逆算されるのが合成オッズそのものなのです。つまり、合成オッズを見ると、自分が馬券全体の確率のどの程度まで買ってしまっているのかが簡単にわかります。合成オッズが1.5倍の場合は、50%のシェア相当分も購入していることになり、買い過ぎだということがわかるはずです。
この合成オッズですが、拙作のTARGETやBET Masterを利用すると、オッズが取得されていれば、買い目を入力しただけで自動的に算出されます。自力で計算することも不可能ではありませんが、オッズは変動しますし、なるべく締め切りに近い数値を利用したいという場合も多い思いますので、そのような場合に自力で計算していてはとても間に合わないと思います。暗算では少々計算しにくいものなので、可能であればこれらのソフトをご利用してみて下さい。特にBET Masterは、IPATが利用可能であれば、利用者登録をしなくても、つまりインストールしただけでも、オッズの取得や表示、買い目作成は全てのレースで可能ですので、合成オッズの確認等ももちろんできます。ただし、登録していない場合は、投票は東開催(東京・中山・福島・新潟)のレースのみに限定されますので御注意ください。
Posted by kunezaki at 06:50│TrackBack(3)
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